経営者と同じ目線のWEBデザイナーが増えたらいいなって話。

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ディレクターっぽい事をしてるデザイナーですけど、肩書上コーディネーターとかいうわけのわからない立ち位置にいます。
今回は以前、デザイナーの大先輩から言われた一言を元に、現在実感としている「デザイン」と「お店に寄り添う」という考え方のもとでのお話です。


昔、知り合いの先輩デザイナーから「これからのデザイナーは経営者と同じ目線でものを作っていかなければいけない」と言ってたのを思い出しました。

最近では零細・中小企業だと決済権のある社長様とお話することがよくあります。
面白いことや真新しいことが好きな人は「あれやりたい!」と言います。
もっと売れることを考える人は「何かない?」と言います。
……なかなか難しい注文をされます。

どこかで聞いたのか、営業マンが言ってたのか分かりませんが、下記の事をよく重要視している傾向が強いです。
・アクセスアップ
・検索結果の上位表示

例えば小売業者の場合

楽天などモールを利用してのEコマースで、アクセスが増えれば売れる!と思われてる方がわりと多いです。

事例1

「アクセスを増やしたい!人が増えればもっと売れる!」
私「ではアクセスを増やしてご覧に入れましょう…」

   *゚゚・*+。
   |   ゚*。
  。∩∧∧  *
  + (・ω・`) *+゚
  *。ヽ  つ*゚*
  ゙・+。*・゚⊃ +゚
   ☆ ∪  。*゚
   ゙・+。*・゚

アクセスを増やしてみた。

売上はあがってみた。
↓(しかし対応がおいつかない!
クレームをたくさんひいた。

neko
Oh My GOD!!

事例2

   *゚゚・*+。
   |   ゚*。
  。∩∧∧  *
  + (・ω・`) *+゚
  *。ヽ  つ*゚*
  ゙・+。*・゚⊃ +゚
   ☆ ∪  。*゚
   ゙・+。*・゚

アクセスを増やしてみた。

売上はあがってみた。
↓(まだまだいけるぞ!
まだ増やしたいので、競合より値段を下げた。

アクセス1位になった。

たくさん売れるようになった。(ぱらっぱっぱっぱー

でも、実は利益が……。

neko2
Oh Nooooo!!

とか。

本当によくある話なのです。
そのたびに色々話をするのです。
商品一つ一つの魅力を引き出しましょう、とか、この商品のすぐ近くに関連商品を置きましょうとか、商品数、カテゴリーを整理しましょう、とか、キャンペーンをやってそっちにリスティングをかけましょう、とか。

それでもやはり、

売上個数 > 本当の利益

と思われる方は多いです。
たくさん売れたらうれしいもんね…。わかりやすいものね…。
本当の利益とは、純粋な売り上げに対する利益だけでなく、
従業員・アルバイトパートさんの余裕を持てる時間、というのも含まれます。
「業務が忙しすぎてネットどころじゃない!!!けど社長が言うからやらなきゃ……」
というところはホントに多いです。
従業員さん自らやりたい!って思える環境が何よりもwin-winだと思うんです。
忙殺されてたら従業員からの提案も、ちょっとした気遣いもできないですものね。
最後に「せめて値段はもう下げないでください」とお伝えすることもしばしばです。

どうしてこうなった。

多くの場合、社長ではなく経理担当や奥様が経理をしていることが多く、
社長は「売れれば売上が増える」と思っているご様子。

もちろんそうなのですが、
違うのですよ。それは。

この間、楽天とアマゾンに出店しているクライアントがいて、
「アマゾンで4件売れた!でも楽天は2件…」
といってすごく悲しそうに話されるのです。
それだけ聞くと、あぁアマゾンっていいのかなって思う じゃないですか。

その件数が危険信号。

楽天も実店舗より値段はかなり下げてたんだけど、アマゾンは競合の最安価。
競合より10円20円だけでも安くして、結果飛ぶように売れる。
利益は……と計算してみると、6割くらいとのこと。
たぶん他の包装費、人件費、とかもろもろ含めると赤なんじゃないかってくらいでした。。。

これはさすがにマズイ。

私が関わるまでの前任者が
「たくさん商品出して売りましょう!」
とだけしか提案してない場合もありますが…。

よく、店長さんと話することもあるのですが、
「ネット触ってる暇がないんだよね~」
って口癖のように毎回聞きます。
月1で訪れる時は、それはもうたくさんお客さんで賑わってる
・・・様子はなかったのにどうしてだろう?とフシギに思ってました。

そう、そこで忙しい理由が分かりました。
実店舗より安いネットショップで売れまくる。
ついでに利益は出ないから、どれだけ売れても社員はラクにならない。

ネットショップに商品登録ごとの契約だったのですが、
さすがに商品登録するだけじゃそのお店は火の車。

そうして気づいたのが、なんか経営指導しとるぞと……。
WEB……デザイナー、、だよね?

Webを作る側は、営業が取ってきただけの仕事を回してたら、そういった相手の本質は見えてこないわけで。
ただ作ってればいいものね。
もちろん、アーティスティックなデザイン技術やWEBの処理能力でなんとかするのが本来の仕事なのだけど。
経営の視点で考えると、まず「仕組み」を改善することが大事だと思いました。

それもデザインっちゃデザインなのかな。

よく「リスティングで売上あがった!」という話を聞くのですが、
じゃあリスティングなくなったらどうするの?売上激減しちゃう?
本当にそれで激減して経営が立ち行かなく成るくらいでしたら、非常に危ない気がします。

広告なんて打たなくてもきちんとネットで売上がでるっていうのが私の理想なんですよね。

忙しいばかりの日本だけど、日本は決して貧しい国でも、商品に魅力がないわけでもない。
もっとラクしていいと思うんですよね。働きすぎなくても。
どうせ私と関わってくれる人だったら、もっと楽して稼いでほしいと思います。
後々自分にペイされれば万々歳ということでw

実際にそういう会社での店舗運営や、こうやって今ディレクターみたいに話をしに行ってるからこそわかる現場の声。
ネットではたくさん参考になるものがあります。
著書などでも経営のマインドとかも学べます。

でも?

実際に現場にいる人たちの声は違うかもしれません。
お金を出してくれるのは経営者ですが、苦しんでいる人がいるのなら、それを助ける手伝いをするのもまたデザインの役割なのではないかなと思いました。

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