アクセスの経路を考える。

リアルマーケティング(実店舗)なら、お客さんの流れや買い物籠の中身、またそれを買ったのかどうか。 そういったものが目で見て感じとれます。 同様に、WEBもアクセス解析よりユーザーの流れ、訪問や購入の動機を推測することが可能です。 UIとアクセス、そしてユーザー体験というのは非常に密な関係だと思います。 お問い合わせボタンがどこにあるのかわからないばかりに、購入に繋がらないケースがあったり。 そもそもどの導線を通ってアクセスしているのか分からなかったり。 訪問の動機は?ユーザーの流れは?購入者の心理は? これらは日常、色々とテストと試行錯誤を繰り返す必要があります。 以下、実際の例をもとに考えてみます。 research01 本当は違うお店ですが、シャンプー屋さんと仮定します。 大まかなレイアウトはこんな感じ。 上部にグローバルメニュー、フラッシュのキャッチーがあり。 右に自社広告があり、 トップのコンテンツは検索と店舗紹介。 あとフッター。 検索はわりと大きいウェイトを占めています。 research02 このページのアクセス順位を見てみます。 シャンプーがこのサイトのメインコンテンツなので2位、次に店舗が3位。 種類があまりに多いので、検索の順位が複数ついています。 どうして複数あるかというと、検索フォームの中身を下図で見てましょう。 research04 2列に分かれています。 左でまずカテゴリーを選択。 シャンプーか、リンスか、または天然素材か、ってことですね。 次に細かい設定を選択。 分類は●●。素材は●●。近くの店舗はあるのか?価格は? みたいに一つずつお好みにカスタムできます。 好みの検索項目を選択して、検索ボタンは右側についてます。 下には「ほしい商品がなかった!」の声を聴くためのリクエストサービスへリンクします。 research05 全体のレイアウトにはめ込むとこんな感じ。 research06 ここで気になるのがリクエストサービスが8位ということ。

「みんなほしいものをリクエストしてるだけだから成功してるじゃん?別におかしいところないじゃん?」

と安易に思われたら要注意! 本当に大多数が、望んでこの機能を利用しているのでしょうか。 research07 人の目線の流れは、おおよそ決まっていると統計がでています。 有名なのが紙面だとZ型、WebだとF型。 これはZのようにジグザグに読み進めるのが紙面で、Fのように左上から読んでいくのがWebということです。 人の目線は上から下へ。 通常、フォームは大きめにつくってあるので、検索ボタンが横に並んだりすることはありません。 もともと、リクエストへのリンクがありませんでした。 当時は枠内で完結できたので、検索ボタンも迷うことはありませんでしたが、 webに慣れた人は上から順に操作していき、右側の検索ボタンを見逃してしまう可能性があります。 実際に私も、何度か検索ボタンを迷ってリクエストボタンを押してしまいそうになりました。。。 research08 googleアナリティクス indexから次の流入経路です。 ぼかして表示せざるをえないのですが…、8位にこのリクエストへのアクセスがあります。 割合も結構なもの。 research09 逆にリクエストからの移動数。 indexに戻ってる数が圧倒的に…。 確かに、【下層からはindexへと戻る傾向】があるのはどのサイトでも言えることですが、 問い合わせ完了のいわゆるサンクスページというのが、ここでは3位。 indexに戻る割合の1/20って…。 つまり、 「検索だと思ってボタンクリックしたけど、あれー違うページに飛んじゃったアルよー!」 ということ。 明らかに"ミスマッチ"が起こってる証拠ですね。

解決案を考える

デザイン……というか見た目ばかりを重視して、リクエストのボタンをフォーム内に入れたのが問題の1つ。 なので、「フォームとは離して置いてみる」案。 ただそうすると、「検索で探せなかった人用」という意味合いが少し薄味になっていくのも確かです。 「検索」→「探せなかった」→「じゃあリクエストしよう」って流れが一番望ましいですもの。 継ぎ足ししてきたデザインは、リニューアルするべきなのでしょうけど、そうやすやすと大規模なリニューアルは行えません。 費用面や施工期間など、色々問題はありますので準備は必要ですからね。 フォームのデザインのリニューアルが一番望ましい。 ・検索のボタンを下に持ってくる。 ・その下に、リクエストのボタンを持ってくる。 という案が一番妥当かなと。 Web製作者なら「ふつー」にたどり着く考え方ですね。 ただ、元がそういうサイト出なかった場合には継ぎ足し継ぎ足しになるため、 利用者と運営者の"意図"をどうにかして汲まないといけません。 非常に遠回りになりましたが、UIとアクセスに関しての身近な例をあげてみました。 同僚とUIの話になると、言い合いになるんですよね…。 「お客さんがこういったからこうだし!」 「いやいや普通こうでしょ、自分でもこうなるし!」 「こういう経緯があってこうなんだけど!」 「これじゃわっかんないよあ゛あ゛あ゛あ゛」 ……ご参考になれば幸いです。
2013.11.21(木)