皆さまからよくいただく質問のひとつに、
「ホームページやSNSはどう使い分ければいいですか?」というご相談があります。
どちらも「自分のお店やサービスを知ってもらう」ための発信ツールですが、それぞれ得意なこと(役割)が違います。
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■ ホームページ:すべての情報を正確に伝える“会社の全体像”
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ホームページは、会社や事業に関するあらゆる情報を網羅的にまとめる場所です。
・どんな想いで運営しているか
・どんなサービス(施術)があるか
・料金や流れはどうか
・どこにあって、どう行けばいいか
など、
お客様が安心して問い合わせるために必要な情報を、正確に整理して掲載します。
つまり、ホームページは「情報の基盤」。
訪れた人が「この会社(人)はどんな事業をしているのか」を確認し、最終的な判断をするための“公式情報源”です。
ただし、網羅的であるがゆえに、情報に緩急をつけたり、「特にここを見てほしい」といった強調をしづらい面があります。
全体の整合性や正確さを重視する構造上、「個性」や「専門分野での強み」を伝えるには少し堅くなりがちです。
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■ SNS:親近感とタイムリーな発信
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SNS(Instagram、X、Facebookなど)は、日常の活動や人柄を伝える“交流の場”として活用するのが効果的です。
・どんな想いで日々仕事をしているか
・最近あった嬉しいこと(お客様の声)
・お店のちょっとした日常風景
などを発信し、
「この人、なんだか素敵だな」「このお店、雰囲気が良さそう」と感じてもらい、
ファンとの距離を縮めることに向いています。
【 SNS → ホームページ 】
という流れを意識して導線を作ると、「親近感」から「専門性」へ、そして「信頼」へと自然に繋がります。
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■ 大切なのは、2つを「つなげる」こと
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・ホームページ:会社やサービスの全体像を正確に伝える“公式情報の拠点”
・SNS:日常的な発信で人柄や温かみを伝える“交流の場”
この2つを明確に位置づけ、互いをリンクさせることで、
「知ってもらう → 興味を持ってもらう → 信頼される → 相談される」
という理想的な流れができあがります。
大切なのは、たくさんの情報をとにかく発信することよりも、「HP」と「窓口(SNS)」それぞれの役割をしっかり決めて、情報を整理してあげることです。
それぞれの持ち味を生かした発信こそが、長く信頼されるブランドづくりの第一歩といえるでしょう。